【5年半ありがとう】ジュニアエラの心に残った言葉たち

 小中学生向けニュース月刊誌『ジュニアエラ』(朝日新聞出版さん)でのSexyZone連載が、本日発売の2022年3月号にて最終回を迎えました!多数の名言を生み、時にはTwitterでのバズまで巻き起こした5年半。個人的に心に残っている回をURLと共にピックアップしてみました。

Sexy Zone中島健人くんが自己肯定感の高め方をアドバイス アイドル首相さえ目指す“前向き”の秘訣は?〈AERAhttps://dot.asahi.com/aera/2020102100065.html

「継続」によって自己肯定感は高めることができるという健人くんの提案。行動自体は必ずしも大きなことである必要はなく、寧ろ自分自身がストレスなく出来る程度のささやかな習慣でもいい。「『決めたことを続けている』という意識が自信に繋がる」というのは私には無かった視点だったので勉強になりました。彼の語る言葉は(意外にも?)読者にも再現可能な思考法や行動論が多く、トライアンドエラーをひたすら実践してきた人の語るHOWTOであることが窺えます。「自分の言葉で思い入れを語れる人は美しい」健人くんのそんな美学に触れることができる回。健人くんの格好良さは、自分で自分にがっかりしちゃうような行動を絶対にしないあの生き様にあるんだと思う。

Sexy Zone マリウス葉くんが嫉妬しないために最近していることとは? 読者の質問に名回答〈AERAhttps://dot.asahi.com/aera/2020042800006.html

 「人に執着してしまう傾向があり、友人や好きなアイドルを自分だけのものにしたいと思ってしまう」という自分のファンに対して、「僕は誰のものでもない(笑)」と言い切ったマリちゃんが好きすぎる回。「あなたは誰のものでもないし、あなたの友達も誰のものでもない」ということに人生の早い段階で気がつくことは本当に大切だと思う。マリちゃん回でこの質問をチョイスしてくださったことが嬉しい。ジャッジを下さないでただ感情の変化を追ってみる。ケーススタディを積み重ねることで例えメンタルが乱れるような事態が起こっても受け入れられるようになる。心がけたいものですね。まだまだ自分の考えが浅いことに気付かされるマリちゃん回はいつも学びの多い回でした。

Sexy Zone菊池風磨くんの中学受験アドバイス 「まったくわからない」をなくす作業から始めて〈AERA

https://dot.asahi.com/aera/2019060300072.html

  「基礎から順にやってたら応用問題は自然とできるようになる。問題ってそんな意地悪にできてないから」この言葉がとても印象的だったふうまくん回。問題って意地悪にできてない、体系立てた受験勉強を一通りやり終えた経験がある人の言葉だと感じました。

 アイドルという希少性の高い職業に就いていながら、受験や学歴による恩恵を明確に感じていて、それらには大きな意味があると確固に信じているふうまくん。おそらく読者の多くにとって一番身近な話題である「勉強」について、価値がある行為だということを実感込めて提示してくれる回でした。受験勉強とそれに付随するあの閉塞感や孤独を味わった経験が、人一倍大変だったであろう時期が、今と未来のふうまくんを支えてくれる武器になってくれますように。勝手に願っています。(文末のキラーワードでおたくがどよめいたのも懐かしいですね)

Sexy Zone佐藤勝利くんが相談に乗ることについてアドバイス 「心配でも相手の人生の操縦桿は握れない」〈AERA

https://dot.asahi.com/aera/2021052800016.html

 個人的にとても印象に残っている回です。「人から打ち明けられた悩みに深入りしすぎて、自分がしんどくなってしまう」というお悩み相談。「自他境界線をしっかり引くことが相手を守ることにも繋がる」というのが勝利くんの返答の主旨でした。「心配でも、歯痒くても、相手の人生の操縦桿は握れないし、握っちゃいけない」本当にその通りだと思います。私の人生において、もっと早く気づくべきだったと思っていることの一つでもあります。

 先述のマリちゃんもそうですが「自分の人生は自分だけのものであり、また他人の人生もその人だけのものであり、どれだけ近い関係性だったとしても干渉する権利は誰にもない」というマインドがセクシーは5人ともわりと強固に存在しているんじゃないかなあ。自我が人一倍強いからこそ、他人の主張も尊重できる人たちの集団。その考え方を「グループ活動から学んだ」という勝利くんの言葉が、嬉しくもあり、少しだけ切なくもあり、そしてなにより心強い。センターがセンターたる所以を感じることが出来る回でした。

Sexy Zone松島聡くんが「気にしい」にアドバイス 「すごく前置きするのも手です」〈AERA

https://dot.asahi.com/aera/2021090600013.html

 「今から言う意見は聞き流してくれてもいいからね、と前置きをひたすら入れる」「繊細な性格で自分の意見を伝えることが苦手だと予めカミングアウトしておく」聡ちゃんが"気にしい"なままで生きていくためのライフハックを教えてくれる回。自分を変えることは難しくても、アウトプットを工夫することで状況は変えられる。周囲が助けてくれるようになる。悩んで、試して、実感して一歩ずつ進んできた彼の言葉はいつもとても優しい。

 「今の自分も肯定して、次の行動を考えよう」という聡ちゃん回のスタンスがとても好きでした。聡ちゃんの紡ぐ言葉は、もしかしたらいつかどこかで聡ちゃん自身を救ってきてくれた言葉なのかもしれないですね。

 本日発売の最終回。「自分もしっかり思春期を通ってきたから答えづらい悩みはなかった」「ここで答えている言葉は、そのときそのときの『今』にしか辿り着けない答えだった気がする」というふうまくんやケンティの言葉通り、長い人生のなかで心が最も揺れる季節を一緒に歩んできた連載だったんじゃないでしょうか。「好きなアイドル」を起点に、読者が受験や人間関係や人生に向き合えるきっかけを届ける。個人的には歴代でも一二を争うくらい「SexyZoneらしい」お仕事だと感じていました。

 そして、きっと今まさに心揺れる季節を駆け抜けているであろうHiHiJetsさんもこれ以上なく適任だと思います。気が遠くなるくらい遠い昔に大人となってしまった私ですが、これからも『ジュニアエラ』楽しみにしています。5人の優しい言葉を、丁寧な仕事で伝えてくれた5年間。本当にありがどうございました。

【おまけ】

Sexy Zone中島健人くんが「オタ卒」を悩むファンに「おまえは俺から離れちゃダメ!」〈AERA

https://dot.asahi.com/aera/2019110700058.html?page=1

「(10年後の自分は)映画とか作ってそうだな」2019年11月、健人くんの言葉。最後に記しておきます。いつかこのブログの続きを書ける日が訪れますように。